オープン投信(いつでも買える投資信託)の話。書きためていたからちょっと長い。
「ハイイールド債」もいいんじゃない?(
http://one-hand-engineer.seesaa.net/article/396684709.html)と前に書いたのですけど、私のような初心者にわかりにくかったのが投信の基準価格と分配金の単位。
基準価格が6000円とか書いてあるのだけど1口あたりの価格じゃなくて1万口あたりだとか、分配金60円とか書いてあるけど1口あたりの分配金じゃなくて1万口あたりだとか、初めてだと全然わからなかったです。
知ってる人には常識なんだろうけど…
前に書いた「ただストックしておくよりフローにするのもいいんじゃない?」っていうのは、ファイナンスを知ってる人だと「キャピタルゲインがなくてもインカムゲインがあればいいんじゃない?」という表現になるよう。
(初心者向け解説:キャピタルゲインというのは、例えば6000円で買った投信が値上がりして7000円になって売った時の1000円の利益、インカムゲインというのが例えば6000円で買った投信の月60円の分配金の利益のこと。)
投信の基準価格というのは総資産(=みんなから集めたお金+運用益)を口数で割ったもので、分配金は運用で利益が上げられなかった場合は資産を取り崩して分配するから基準価格は下がっていく。
例えばGSの ハイ・イールド・ボンドを見てみると基準価格はリーマン・ショック前から比べるとほぼ半減してるし、その後も全然上がってない。

でも、分配金がある投信だと年金の他に定期的な収入ができますよとか言ってお年寄りに売りつけやすいし、分配金が月に何万円も出るとなると実際は資産を取り崩してるにしてもよく知らない人はすごくお得な気分になって人気があるみたい。
信託を売ってる業者は売りやすいし、買う側も得だと勘違いする人も多いだろうからお金を集めやすくて悪くないんじゃないかな。
分配金に税金がかかるし分配の手間で手数料が高くなりがちなのでプロの投資家は絶対買わないらしいけど。
GSの例で言うと例えば約6000円で1万口買うと(実際はSMBCでバラ売りしてるのでも20万円からしか買えないけど)分配金が月60円だから年720円。
率にすると年12%ぐらい。(6千円で年720円だから6千万円なら年720万円 →何とかショックでもきたら分配金が出なくなることもあるし基準価格が1/10になってしまうと6千万円が6百万円に減っちゃったりファンドが廃止されて強制的に償還されてしまう(その時の基準価格で強制的に売却されてしまう)とかリスクも高いので手持ち資金の1割以上を突っ込む気にはとてもならないけど…)
でも、銀行に0.02%の低金利で預けておくよりは増やせる可能性は高いんじゃないかな。
リスクをどう考えるかですね。
ハイリスク・ハイリターン、ローリスク・ローリターンは正しい。
分散投資が大事というのも正しい。
株も配当金が年1〜2%出るところが多いから銀行の定期預金よりお得(基準価格が下がると含み損になるわけだけど)
この低金利時代キャピタルゲインがなくてもインカムゲインがあればいいんじゃない?と投資について勉強して2年の素人は思うのでした。
銀行の利子は最近10年とかの長期の定期より6ヶ月とか短期の方が利率がいいとか逆転してる。
銀行は損になることはしないから今後金利は上昇すると見てるんじゃないかと思って(実際は別に意図はなくて単に国債の金利に連動してるだけだろうけど)定期は数ヶ月の短期にして金利上昇に備えてます(数年後には2〜3%になるんじゃないかと見てる)さて当たるか外れるか。
外れても痛くも痒くもないから別にどっちでもいいんだけどね。
しかし1億円ぐらい株を持ってたら配当だけで年1〜2百万円になるからお金持ちはいいよなぁ。
銀行に預けても年2〜3万円にしかならないけど。
posted by one-hand-engineer at 09:47|
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