先日事故の被害者の家族の方が言ってた「運転に不安があるなら返納を」と言うのが現状精一杯でしょう…
脳卒中当事者も高齢者と同じような運転免許の問題があります。
私は医者からは運転OKはもらえてたけれども、自分で情報処理速度の低下や動体視力の低下とか、何より高次脳機能の注意障害で注意力の分散がうまくできない(2つ以上の物事の並行処理がうまくいかなくて注意の分散に不安がある)のを感じてたので返納してしまいました。
(狭い道で対向車がきたらそっちに気を取られて反対側をこする自信がある)
病気してからは一度も運転はせず(車庫入れのやり直しをしたぐらい)
まぁ、比較的都市部に住んでるのでネット通販やタクシーであまり不便がないのと、同居家族全員が免許持ちになったのも大きかったけど。
免許更新の時期が来た時に、実際に運転はしなくてもなくても更新だけはしようかとも思ったのですけど、適性検査とか診断書とか面倒だったので失効させるか返納するかで迷った結果、身分証明書がマイナンバーカードと障害者手帳だけになるのもちょっと不便なので身分証明書がわりに使える運転経歴証明書をもらえる返納にしました。
でも、この運転経歴証明書には有効期限がないので、年取って顔写真が実際の顔と変わってしまったり、住所が変わったりしたら使えなくてあまり実用的でなさそう。(実際、経歴証明書だけだとダメで住民票が同時に必要になる場合があるようです)
マイナンバーカードは、書留の受け取りの時に見せたら郵便局員がまだやったことがなくて書類の書き方がわからないということで他の身分証はないかと断られたことがありますし、マイナンバーが書かれたものを持ち歩くのにはちょっと抵抗あるので身分証明書としてはやはり運転免許が一番便利ですけどね。
免許を返納した特典は「眼鏡や補聴器を作るときの割引」だのあまり使えなさそうなものばかりでした。
タクシー半額とか月いくらまで無料とかでないとあまり実用的でないでしょう。
でも、タクシー割引と言っても田舎じゃタクシー自体も台数がないし呼んでも時間かかるだろうし。
いっそのことUberとかLyftみたいなライドシェアを公認でやればどうかな、とか思います。(保育ママとかファミリサポートとかシルバー人材センターの運転者版みたいな)
脳卒中の場合、本人の正しい判断能力があればいいのですけど、問題がありそうなのに自覚がなく本人が「どうしても運転したい」と言いはるなら、主治医に根回しして運転不可の診断書を書いてもらうようにするのが一番いいでしょうね。 家族が一番常時そばで見てて運転して大丈夫か判断できるように思います。
操作とか記憶とか反射速度とかだけの問題じゃないですからねぇ…(日によって判断能力や認知機能にムラがあるとか)
「免許返納はもったいなかったかな」と思うこともあるのですけど、高齢者の事故のニュースを聞くたびに「返納してよかった。人に怪我させたり殺してしまうことは絶対にない」と正しい判断だったと思い直します。
ラベル:車