最近のPCってBIOSからUEFIへという流れだし、私が現役の10年以上前でもすでにBIOSがBASIC I/O Systemの機能(int 15hでディスクのリード/ライトだの文字の入出力を行うだの)を行うのはOSブート前までで、OSからBIOSを直接呼ぶなんてDOSとかWin95の頃までの古式ゆかしい方法で、最近の(広義の)BIOSと呼ばれてるものはマザーボード上のPOST(Power On Self Test:電源オン時の自己診断)とハードウェアの初期設定や変更メニューのファームウェアのことになってました(過去との互換性のために狭義のBIOSの機能も一応実装はされてたけど)
BIOSの上にOSが載ってるなんていう図式はもうずいぶん前の(1990年台の)お話で、今や古典のお話ですね…
プログラムが書かれた順番に実行される、というのもマルチスレッド、マルチコアが当たり前の現在では全く違って、複数のスレッドで同じコードが実行されたり、後ろの方に書かれたコードが先に実行されるのが今では当たり前の世界です。
プログラムが逐次実行という話も懐かしい話です。昔は単純でよかった。
「どのイベントが発生したらどのような動きをする」という手順を書くのがプログラムというのに変わらないし、小さな部分を見れば基本的には書かれている順に実行されるけど、いつ別のスレッドに実行が切り替わるかなんてプログラムを書いてる人にはわからないし、イベントがいつ発生するかなんてのもわからない。(マウスがいつクリックされるかなんて誰にもわからない)
マイコンとBASICで育った私のようなおじさんにはオブジェクト指向だのマルチスレッドだのなじみのない世界ですわ… だから今のアプリのソースなんて恥ずかしくてとても人に見せられない。
AIも狭義のAI(機械学習やディープラーニングのこと)をAIと言ってたり、昔からあるエキスパートシステム(知識(ルール)をプログラムに置き換えただけのもの)みたいな機械が知能を持っているふりをする広義のAIをAIと言ったりばらばら。
昔からある、例えば洗濯機についてた洗濯物の量で水量や洗濯時間を変えたりするのもAIだし、ディープラーニングによる音声認識や画像認識もAIとひとくくりに言うから人によってAIの定義が違って難しい。(最近はディープラーニングのことをAIと言う人も多いみたい)
ディープラーニング(深層学習)も、どんなにすごいものかと思ったら、基本的には私が学生時代(30年前)に流行したニューラルネットが多層化しただけ(当時は3層しかなかった)
バックプロパゲーションとかコンボリューションとか新しい技術もいろいろ考え出されてすごく進化してるけど。
あと、多い誤解が教師なしの機械学習もあることですかね。(人間が正解や指示を与えないと機械学習はできないと思っている人もまだ多いようです)
機械が自分で学習するというのが進化してしまうと倫理的な問題?リスク?もあって議論もあるけど。
ディープラーニングで急激に進化したAIは画像認識とかには有効で医療の画像診断とかかにはかなり有効だと思うけど、別にそれで医者がいらなくなるわけじゃなくて、CTとかMRIで診断がやりやすくなったのと一緒で道具が進化しただけ。
最終的な診断や治療方針の患者への説明、判断した責任をとる、などは最後まで人間に残るでしょう。
画像診断システムを構築するのも人間だし、ビジネスを考えるのも人間でしょうし。
AIで仕事が奪われるなんて聞くとラッダイト運動(蒸気機関の発明で仕事を奪われると思った人々が機械を破壊する運動を起こした)を思い出します。
AIが一部の仕事を置き換えるのは本当でしょうけど、その流れは自然な進化なので止められないから逆にAIを活用して新しい流れに乗る方に努力した方がいいでしょう。
おじさんもTensorFlowでも勉強してみようかな。
PFNのこのChainerの教材 https://tutorials.chainer.org/ja/ なんかもよさそうね。
あー、もっと若くて学習が捗る年齢と健康状態だったらよかったのに…
またつまらぬものを長々と書いてしまった。 ごく一部の人しか興味ないのに…
まぁ、でも、年をとっても興味あるものって変わらないものだ。高校生の頃から全くぶれてない。
秋元康にやられてるのも変わらないし。