2012年07月15日

今こそ電気の話をしよう 2011年03月24日

震災直後の時期に書いてた日記の転載

地震や原子力や放射線は全くの素人だけど、電気は一応大学で専攻してたので
今話題の電気について考えてみる。

あ、でも基本は電子で電気(重電)は専門ではないよ。ちょっと詳しめの素人レベルの戯言。(間違いもあるかもしれないけど大学で電気を学んでいてもこの程度の認識、ということ。まぁ何十年も前だしね。)

まず「電気は貯められないので、使う分はその時発電して送らないといけない」ということについて。
”えー、携帯電話の電池とか車のバッテリーとか貯められてるじゃん”と思うだろうけど、あれは電気を一旦化学エネルギーに変えてちょっぴり貯めてあとでとりだしてるだけ。
”えー、コンデンサーがあるじゃん”ってのも、あれは静電気に変えてちょっとの時間貯めておくだけ。
少量の電気は別の形にして貯めておくことができないことはないけど、とても高価でみんなが冷暖房とかに使う量の電気を貯めておくのは現実的な話ではない。(少なくとも今の技術では)
揚水発電も、余った電力で水をくみあげて高いところに蓄えておいて、位置エネルギーに変えてるだけ。

電気は電子の流れだから正確な意味では貯めておけない。
別のエネルギーに形を変えてちょっぴり貯めておいてるようにみせることができるけど。電池もその場で発電してるようなもの。

”代わりに太陽光発電や風力発電つかえばいいじゃん”と言う人もいるだろうけど、曇ったり風がやんだりしたら使えない不安定なものに頼るわけにいかないから、結局いつでも安定して発電できる発電所を準備しておく必要がある。
家庭で使って、曇の日や風のない日は電気使わないで我慢するからいいや、という使い方ならいいのだろうけど。
あと、太陽や風力などの自然エネルギーだけでは必要とされてる電力の1割を満たすのがせいいっぱいという試算があるくらい原子力発電で発電できる量はかなり大きい(地震前は東京の約35%が原子力発電だったはず)
そういった意味で、潮汐(潮の満ち干きを利用して発電、日本は海に囲まれてるから有利)や地熱(日本は火山多いから有利)が有力かなぁ、と考えた。
あと今すぐ実用になりそうなのは燃料電池(ガスや石油から水素をとりだして電気に変える)かなぁ、と。

少子化で人口減ってるし、工場とかも海外移転の流れだし、外資や、しがらみないとこはどんどん別のところに引っ越して、残る人は省エネと計画停電と火力発電でしのいで、原発の次の発電方法を急いで見つけていかないとだめでしょう。

原子力はいくら想定内で安全といっても想定外の事態が発生した時のリスクが大きすぎるし、何十年何百年後まで廃棄物とか管理しなきゃいけないなんてそんな先のこと誰も保証できないし、今回のことでもう原発推進は無理でしょう。
当面は仕方なく運用しないといけないかもしれないけど。
ラベル:政治
posted by one-hand-engineer at 10:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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