2013年02月13日

田中芳樹の名言

「銀河英雄伝説」より

「政治の腐敗とは、政治家が賄賂を取ることじゃない。それは個人の腐敗であるにすぎない。 政治家が賄賂を取ってもそれを批判することができない状態を政治の腐敗というんだ」

「恒久平和なんて人類の歴史上なかった。だから私はそんなもの望みはしない。
だが何十年かの平和で豊かな時代は存在できた。
我々が次の世代に何か遺産を託さなくてはならないとするなら、やはり平和が一番だ。
そして前の世代から手渡された平和を維持するのは次の世代の責任だ。
それぞれの世代が、後の世代への責任を忘れないでいれば、結果として長期間の平和が保てるだろう」

「人間の歴史に「絶対的な善と絶対的な悪の戦い」など存在しない。
あるのは、主観的な善と主観的な善との争いであり、正義の信念と正義の信念の相克である。
一方的な侵略戦争の場合ですら、侵略する側は自分こそ正義だと信じているものだ。
戦争が絶えないのはそれゆえである。
人間が神と正義を信じているかぎり・・・戦争は無くなるはずがない」
 
「悪い奴には三種類ある。悪いことをする奴、悪い事を見て見ぬふりする奴、正義を振りかざす奴だ」

「救国だの愛国だの憂国だのといったごたいそうな語句に、私は美や誠実さを感じることができない。
そんな台詞を恥ずかしげもなく言いたてる連中にかぎって、安全な場所でぬくぬくと安楽な生活を送っているのは、どういうわけだろう。
全く…人間というものは、戦場から離れるほど好戦的になる。」

「信念とは、過ちや愚行を正当化するための化粧であるにすぎない。
化粧が厚いほど、その下の顔は醜い。
 信念のために人を殺すのは、金銭のために人を殺すより下等な事だ。なぜなら、金銭は万人に共通の価値を有するが、信念の価値は当人にしか通用しないからだ」
 
 「固い信念なんてもんはかえって信用おけんね。だいたい戦争なんてものは固い信念を持った者同士が起こすんだからね。
 正義と信念こそ、この世で最も戦いを好むものだ。」
 
「あなたにとってもっとも大切なものがなんであるかをいつも忘れないようにしてください。
ときにはそれが煩わしく思えることもあるでしょうけど失ってから後悔するより失われないうちにその貴重さを理解してほしいの」

「体制に対する民衆の信頼を得るには二つのものがあればよい。公平な裁判と同じく公平な税制度。ただそれだけだ」

「自分でコントロールできる範囲の金銭は一定の自由を保障する」

「法にしたがうのは市民として当然のことだ。
だが、国家が自ら定めた法に背いて個人の権利を侵そうとしたとき、それに盲従するのは市民としてはむしろ罪悪だ」 

「どんな政治体制であっても特権階級に対する公共サービスは常に最高のものが提供される。
 つまり一般市民に対する公共サービスの均質化の進み具合が、社会の健全性に正比例する」
 
「戦術は戦略に従属し、戦略は政治に、政治は経済に従属する」

「正確な判断を下すには、豊富で多面的な情報を収集しそれを感情を排除して分析しなくてはならない。 
もっとも忌むべきは希望的観測であり勘と称して思考を停止することだ」

「俺は俺の長所によって成功し自分の短所によって滅びるだろう。
運命などに俺の人生を左右されてたまるか。全て俺の器量の範囲内だ」

「古代の偉そうなやつが偉そうに言った言葉がある。自らが死ぬにあたって幼い子供を託しえるような友を持つことが叶えば人生最良の幸福だと」

「名将というものは、退くべき時機と逃げる方法とをわきまえた者にのみ与えられる呼称だ。
進む事と闘う事しか知らぬ猛獣はハンターのひきたて役にしかなれぬ」

「結局のところ、あなたたち権力者はいつでも切り捨てる側に立つ。手足を切りとるのは、たしかに痛いでしょう。
 ですが、切り捨てられる手足から見れば結局のところどんな涙も自己陶酔にすぎませんよ。
(中略)
 自分が犠牲にならずにすむなら、いくらだってうれし涙が出ようってものでしょう」

「人間には現在はむろん大切ですが、どうせなら過去の結果としての現在より未来の原因としての現在をより大切にするべきでしょう」
ラベル:名言 本/マンガ
posted by one-hand-engineer at 08:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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