2013年04月29日

B787のバッテリー問題

・セル間の間仕切りの絶縁を強化。
・バッテリーを入れる容器内は出火しないよう無酸素状態として出火した場合でも熱などを機外へ排出する。
・充電電圧を従来より下げて電池への負荷を減らす。

の対策をして運行再開となるよう

調査結果を読んでも根本原因がよくわからない…
バッテリー単体の問題というよりは周辺回路にも問題があるのをバッテリーで対策したような印象(全く根拠のない憶測だけど…)

結局、責任の所在はボーイングなのかGSユアサなのかタレスなのかうやむやのまま玉虫色の解決。
バッテリーの問題はOKになっても別の問題(電気系統以外も含む)がまだ残ってるんじゃないかと不安…
世間ではバッテリーの設計問題と思われてるかもしれないけど根本的な問題はボーイングの設計検証不足だと思うよ。元設計屋の意見としては。
(あー、フリーだと言いたいことが気楽に言えていいな GSユアサの中の人は色々言いたいことがあっても言えなくてかわいそう かわりに言ってあげます ユアサが悪いのではなくボーイングが悪い たぶん)

本質的な問題は「設計が外注先や部品メーカーに丸投げになって発注元での検証が十分ではなかった」ということだと思うので、安全性にかかわる重要部分の洗い出しと再検証の結果が報告されないとちっとも安心できない…問題が発生してから”もぐらたたき”になるだけ。
なんてことは生命にかかわらない機器の設計をやってた人間でも思うので航空機の設計者なら身にしみてると思うけど…
(報道されてないだけで航空会社からボーイングには圧力をかけて十分やってると思うけど)

まぁ、バッテリーの問題は対策できてると思うので、世間が納得すれば手打ちでいいのか。ボーイングもユアサも航空会社もFAAや運輸省も”三方よし”で。
今後(別の)問題がおきないかどうかは運だな。まぁ、完全に問題がゼロなんて有り得ないから全て確率の問題。自分や家族が乗った時に確率の問題にぶち当たったらたまらないけど…

リチウム電池は輸送規制が厳しくて小さなボタン電池ですら航空機で輸送するときには申請が必要なくらいなのに自分のところのチェックは結構いい加減だったんだなぁ。
ラベル:時事ネタ
posted by one-hand-engineer at 08:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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