2015年10月23日

iPhoneアプリ「EyeText」リリース

審査に1ヶ月以上かかってたアプリがようやく審査を通過しました。
まばたきだけで文章を入力できるアプリです。音声読み上げもできます。(日本語はiOS7,8ではOKなのにiOS9だとだめみたいですけど→直りましたiOS9でもOKです)
ALSや脳卒中の後遺症などで声が出せなくて身体にも麻痺がある人向けのコミュニケーション支援アプリです。

似た用途でアナログなものでは「透明文字盤」( http://www.byouin.metro.tokyo.jp/tmnh/medical/rehabilitation/page3.html )
というものがあるのですけど、視線を読み取るには、読み取る介護者の方にある程度のスキルが必要になります。
このアプリを使えば本人の練習だけで目だけで文章の入力ができます。

最初は短いまばたきでも認識するようにしてたのですけどそれだと普通のまばたきまで認識されてしまって、まばたきを我慢しないとならなくて目が乾いてつらいので長めに目を閉じないと認識しないようにしたら今度は目標の文字の一つ前くらいから長めに目を閉じないとならなくなってしまい入力にはかなり慣れが必要で実用になるか微妙なところです。(そんなのばかりだな…)
そうでなくてもIT機器に慣れた人でないと使うのは難しいだろうし…
古い機種でも一応動きますが最近の64bitCPUでないと遅くて使いものにならないと思います。
まずは無料版で試してみてください。誤入力が多くてイライラしたらごめんなさい。

無料版


有料版(広告表示がない分文字表示エリアが広いです)


開発裏話

まばたきに合わせてパラパラ漫画を表示するというアイデアを聞いて、もっと実用的なものが作れるだろうと思って作ったのがきっかけです。
(で、おまけで作ったのが「Eye Invader」と)

最初は目を閉じてるのが検出できるというiOS標準の顔検出機能のCIDetectorを使ってみたのですけど、iOS7だと動くのにiOS8だと”BSXPCMessage received error for message: Connection interrupted”とかいうエラーがでて使いものにならなかったので結局opencvを使ってます。
(”haarcascade_frontalface_alt.xml"で顔を認識して"haarcascade_eye.xml"で一度目を認識できたあとに顔だけしか認識できない状態がしばらく続いた時にまばたき(両目を閉じてる)と認識してます)

最初はもっと感度を良くしてたのですけど普通のまばたきを我慢しないとならなくて目が乾いてつらいので長めに目を閉じないと認識しないようにしました。
そうしたら今度は狙いの一コマ前あたりから目をつぶらないとならなくなってちょっとコツがいるようになってしまいましたけど、それでも以前作った瞳認識の「comboard」よりは使えるんじゃないかと。

iAdしか使ってないのに古いバージョンで使ってたAdMobの痕跡が残ってたか何かで(後で聞いたらどうもiAdしか使ってないのにIDFAを使ってると一度間違えて申請したのが悪かったようです)
class: ASIdentifierManager
selector: advertisingIdentifier
framework: AdSupport.framework
で何度もリジェクトされ、1ヶ月以上かかってのリリースとなりました。
でも、実際iAdの配信うまく受けられてないんだよなぁ… (delegateのコネクションがうまく張れてないようだ。調べないと…→直ったはず)
ラベル:アプリ製作
posted by one-hand-engineer at 08:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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