2021年02月09日

日本にロビンフッドは現れるか?

ロビンフッド(日本なら「ねずみ小僧」という名前になるか?)という株の売買が簡単にできるアプリで、大手ヘッジファンドが空売りしてたGameStop社の株をみんなで買って株価を爆上げさせてヘッジファンドに大損させた件、いろいろ疑問があったのでいくつか。

まず、証券口座をそんなに簡単に開けるの?という疑問。
これは日米の証券口座の開設の仕方が法律によって手間がかなり違うよう。
米国は住所氏名SSN(社会保障番号)があればOK。
対して日本では「犯罪による収益の移転防止に関する法律」(要はマネーロンダリングの防止)で本人確認が必須(日本で証券口座を開こうとすると、運転免許証とか本人確認書類の送付が法律上必須)でちょっと面倒。

次に「株価操作(風説の流布)」に当たらないのか? これは米国でもSEC(米証券取引委員会)が ”「市場の信頼を損なう」可能性があるとし、基本的に委員会は注意深く監視している”という声明を出していて、いつ連邦証券法違反で逮捕者が出てもおかしくないような状態。
日本でも金融商品取引法の”相場操縦等の不公正な取引”に当たって極めて黒に近いグレーで「xx アウトー!」といつ言われてもおかしくないでしょう。

あと、「ロビンフッドのアプリは手数料無料でどうしてビジネスになるの?」という疑問はユーザーの売買情報を大手ヘッジファンドとかに売って稼ぐというビジネスモデルのようですね。株価に影響でるぐらいのまとまった数量の情報なら事前に情報を得られるなら買う人はたくさんいるでしょうね。 でも日本だと口座開設の手間の壁で真似をするのは難しそう…
ということで、詳細な検討はしていないけど、日本でこのビジネスモデルは真似できないに一票。
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posted by one-hand-engineer at 10:50| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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