池江璃花子さんの四冠すごかったですね。
病気直後の写真では筋肉がすっかり落ちてしまってて、全日本でトップ争いできるくらいまでに戻すのは正直時間かかるだろうなと思ってたのに。
こんな短期間でここまで戻してくるとは、相当辛いことや苦しいことを乗り越えて努力してきたことでしょう。
と素直に称賛する一方で、その影響で脳卒中でリハビリしてる人に容赦ない”リハビリ頑張れ”という”リハビリ教”の押し付けが増えることが予想されて残念な気持ちにもなります。
池江さんの場合は骨髄移植を受けて病気は寛解状態で、筋力やスタミナを戻す”単純な”リハビリでいいのに対して、脳卒中の場合、筋肉を動かしたり、感覚を認知する脳神経が不可逆的に壊れてるケースも多いので、単純に筋力やスタミナだけの問題ではないのに、それを理解せずリハビリが足りないとか努力していないとか誤解している一般人のなんと多いことか。
病気のせいで物理的?にできないこともあるし、高次脳機能障害で遂行機能や社会的機能にも問題があって出来ないケースもたくさんあるのに、。
病気のせいで出来ないことを本人のやる気のせいと思われて責められたらたまったものじゃありません。
ただでさえ出来ないことが多くて落ち込んでるのに、知ったような口で素人から「池江さんは頑張ってるのに…」とか言われたら私ならイラッとすること間違いないです。(私の頃は「長嶋さんは頑張ってるのに」でした)
専門家の言うこと以外は右から左へスルーできるようになるまではイラつかないよう忍耐力が必要でした。
例え同病の人の話でも梗塞や出血の箇所、面積などにより大違いなのでだいたいスルーして大丈夫です。
ひどいときには、怪しげな民間療法の話を長々と聞かさされる羽目になるので要注意です。
私も体調が悪いときなど、歩くだけでも転びそうで、転倒したら数ヶ月は不便、下手したら頭打って大怪我とか考えて歩くのは怖くて避けてる時があるのですけど、それをさぼってると思われるのはとても心外です。
病気直後は命だけでも助かれば、と思って優しくされても、2,3年も経つと世間の風は冷たいものです。
2021年04月12日
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