大河漫画だな、これは
「海街diary」のすずちゃんの亡くなったお父さんの前妻の連れ子の兄弟(でいいのか? 複雑すぎて関係がよくわからんが、すずちゃんの血のつながってない一時期同居してた弟)のお話。
「海街diary」を読み返したら、1巻ですずちゃんを迎えにいったのは河鹿沢温泉だし9巻のおまけで本作の主要キャストの妙ちゃんもちょこっと登場してるし、海街diaryのときにすでに本作の構想はあったのかな、吉田秋生すごい。
田舎にありがちな、人のつながりがとても濃いけど、逆にみんなが細かな家庭の事情を知ってたりする息苦しさや、淡い恋心や、幼馴染との関係やら、なんでもない日常生活の中の細かいけど当事者たちにはとても重要な出来事の積み重ね。吉田秋生うまい。
海街diaryを読んでいなくても十分面白いと思うけど、海街diaryとのつながりを知っていると倍感情移入できる。
吉田秋生は奥さんが嫁入り道具として持ってきた漫画で初めて「BANANA FISH」を読んで、ドラッグとか抗争とか男色とか、こんなの少女漫画の分類でいいのか?こんな漫画があったんだ、と衝撃を受けた作家なのだけど、年取って作風はだいぶ変わったけど、やっぱすごい。
ラベル:本/マンガ